フェアユース

8月25日午後、文化庁著作権法制問題小委員会議事を傍聴してきました。

最近の大きな検討課題は、現在の著作権法に「フェアユース」という考え方を導入し、一般規程を設け、産業経済的な方向への利用促進へ進めていこうとするものです。

当然、権利者側(文芸や音楽関連の著作者団体など)と利用者側(電子情報技術関連団体、障害者団体、図書館など)との利益は相反し、どういうように落ち着くのか現在のところ全く不透明です。


内閣府の2009年知的財産推進計画では「権利制限の一般規定(日本版フェアユース規定)を導入する」とあり、「2009年度中に結論を得て、早急に措置を講ずる。」と補足されているためか、多業種の方々からの意見交換がされていました。
図書館界からは、日本図書館協会が賛成するという主旨の意見が述べられました。

この一般規定についてはこれからも長い議論が続くと思いますが、結果によっては病院図書室の複写問題にも大いに関連してくると思います。
社会的文化的にもさらに変容をもたらす気がします。


最終的には患者さんへ繋がっていくのですから、病院図書室が取り扱う医療情報にもっとオープンな風が吹き込むといいですね。


追記:29日のプロジェクト会議に参加します。24時間テレビと会場が同じということですが、人波にのまれないように皆さんお気をつけくださいね。


(Y.H.)

平成21年度図書館振興財団図書館員専門職育成活動助成事業

病院図書室新任担当者研修会

日 時:2009年11月6日(金)-7日(土)

会 場:東京ビッグサイト