コンソーシアム

 用語の解説、2回目は電子ジャーナルの案内によく登場する“コンソーシアム”についてです。
 JHLAでも機関会員を対象とした提案を積極的に進めています。
 では、コンソーシアムとは?

 コンソーシアム(Consortium)は、ラテン語で提携、共同、団体を意味しています。研修会でも医学用語について学びましたが、con(一緒に)とsors(運命)から成る語で、語源はConsors(パートナー)からです。
 2つ以上の個人、企業などが共同の目的や、共通の目標に向かって結成する団体をいいます。
 
 病院図書室でのコンソーシアムというと、複数の施設が電子情報(主にオンラインジャーナル)の購入・利用契約を出版元やデータベース業者と共同で結び運用しているものといいかえてもよいかもしれません。
コンソーシアムに参加することにより、
  ・同一商品をより安価で入手することができる
  ・団結することで、交渉力が強化される
  
という利点があります。しかし、コンソーシアムで提供されるオンラインジャーナルはパッケージ商品が中心です。
 オンラインジャーナルのパッケージ商品は、単独で購入するよりも同じ価格で多くのオンラインジャーナルが利用できるメリットはありますが、パッケージタイトルが固定されているので、利用のないタイトルも含まれるムダもあり、結局、経費安とはならないこともあります。
 コンソーシアムへの参加に当たっては、それぞれ自室の購読雑誌の構成や利用状況を考慮し、検討されるのがよいと思われます。
 
 JHLAホームページ会員向け、ほすぴたるらいぶらりあん34巻3号224-226で、2010年度のコンソーシアムを紹介していますので、ご覧ください。