伝えること

 日本病院ライブラリー協会は、全国約300の会員から構成されています。全国病院数(一般病院数 約7,800)からみてみるとこの数は決して多い数ではありません。5%にも満たない数です。地域ネットワークに加盟している施設数を加えてもその数は約500施設ほどです。ネットワークに加盟していない病院図書室はどこから情報を入手しているのでしょう。新任担当者研修会も一人でも多くの担当者と情報を共有したいというこの思いが開催を進める大きな力でした。
しかし、研修会参加に向けて高いハードルがあることも事実です。地理的な問題もそのひとつです。今回の研修会には北海道や沖縄と北から南まで、多くの地域の方々にご参加いただきました。参加された方のこんな「お土産」もあります。スタッフからです。

 11月に行われた新任担当者研修会から瞬く間に時間が過ぎてしまいました。時間が過ぎていった中で自分なりに研修会を振り返ってみたいと思います。
私は、今回PJメンバーの補助的なスタッフとして(スタッフとしては初)、参加しました。当日はスタッフ運営マニュアルを基に、自分の配置につき仕事をしました。今までは、研修を受ける立場でありましたので、ものすごい緊張感の中での参加でした。
 せっかく貴重な時間を割いて研修に来られている方たちや、ここまでくるために日夜頑張ってきたスタッフのために、少しでもお役に立ちたいという思いだけが先行してしまい、自分自身がどれくらい動けたかは、今以てわかりません。ただ言えることは、研修会の成功に向けて、このプロジェクトに参加できたことが、私の気持ちの上で、何よりも収穫でした。
 新任担当者研修会の後、私の所属する地域ネットワークの研修会がありました。その際に、今回の新任担当者研修会に参加した会員がパワーポイントを使い、素晴らしい報告をしてくれました。このようにして、この活動が広がり、今回参加できなかった担当者たちに還元され、次回に繋がっていくのかなぁ・・・と、ちょっと感動的でした。
 One Person Library:OPL(これも研修会からの受け売りです!)は、ややもすると、独りよがりの業務に陥りそうになりがちです。このような研修会によって、自分の仕事がレベルアップするばかりでなく、同じような立場の人と交流ができるなど、改めて研修会の重要性を感じました。(Y.H.)

 
 研修会終了後、いくつかのネットワークで、このような参加報告が行われたとの情報が伝わってきました。研修会にて配布した「図書室評価項目表」(詳細は2009-9-29ブログ参照)の問い合わせもありました。研修会終了後「伝えること」も参加者の大きな役割ではないでしょうか。(M.N.)