新任担当者として

今回、新任担当者研修会に参加しての第一の感想は「図書室業務に対する熱意が湧いてきた」ということです。何度か協会の研修に参加させていただいておりますが、毎回同じ感想を抱きます。
 私は医局秘書業務との兼任でという立場から、多少気後れ気味でした。しかし、研修会が始まるとすぐに不安は解消されました。なぜなら、プログラムの内容が今、自分が知りたいことに直結していたからです。特に「データベース活用」の講義と演習は表面的にしか活用していない自分の知識の無さを痛感しました。広く深い知識の層があることにより活用のレベルが違ってくるので、日々の知識習得が重要なのだと再確認しました。
 私の病院図書室は、機能評価基準のために急遽作られた小さな専任者不在の図書室です。けれどもせっかくある図書室、もっと職員に利用してもらい活き活きとした図書室にしたいと考えています。そのための参考意見を多数聞くことができたのも参加の大きな収穫でした。
またいただいた「病院図書室評価項目標」は現行の自分の評価であるとともに、業務の指針になる内容で、これを目標に進めていけばよいのだと背骨をいただいたようで気持ちが新たになりました。
 最後に、何よりも全国の病院図書業務に携わっている方々とお会いできて、さまざまな気持ちを共有でき、困ったときには相談しあえる連帯感をいただいたことが何よりの研修会でした。(H.M.)

PJメンバーから
 平成19年度のJHLAによる統計調査では、回答者総数174名のうち 専任 126名(72.4%) 兼任 48名(27.6%) と約3割の方が、兼務をしながら図書室業務を行っています。兼務業務は様々ですが、気後れせずにこれからも研修会に参加してください。
少し古いのですが ほすぴたる らいぶらりあん 24巻4号(1999年発行)に「図書室兼務の立場を考える」という特集があります。参考になればと思います。
 また、2年に1度 JHLAでは現況調査を行い、病院図書室の現況の把握に努めております。2010年は調査年となりますので、調査結果がまとまりましたら、誌上報告をいたします。データベースの導入状況などもわかりますので、こちらも参考にしてください。