スタッフとして参加して その1 

研修会では講師と連絡係を担当しました。
新任担当者向けの発表・執筆をする際は、自身が新人だった頃をいつも思い出します。
何が分からなくて、どんな失敗をしたか、初めて研修会に参加したときはどうだったか、就職してから3年までのことは、それ以降から最近までより記憶に残っているようです(ちょっとアブナイ)。

司書資格を得て、卒業して間もなかったのですが、病院図書室はそれまで知っていた学校図書館公共図書館とはまったく別物でした。
自分には読めない雑誌や単行書に囲まれ、なじみの日本十進分類法が使えず、知ってて当然のように略誌名で聞いてくるドクターに対応する日々でした。

私にとってラッキーだったのは、就職して半年ほどで研修会に出席できたことです。
研修会では多くの先輩に声を掛けていただき、会場の図書館を見学して、様々なことを参考にさせてもらいました。
そこで知り合った地元の担当者と「どれだけ県内に担当者がいるかアンケート調査してみよう」という話になり、それが現在のネットワークにつながりました。
アンケート調査の発表をした研究会で、同じような活動を目指す全国の多くの方々と交流できました。
同じ研究会で図書室業務にパソコンを導入した発表を聞き、少しずつデータを入力してデータベースのもとも作り始めました。
病院図書室職員養成セミナーにも参加して、3日間基礎業務を学ぶこともできました。

最近は参加者としてよりは運営側に回ることが多いのですが、進行の雑用に追われながらも参加者以上に講義内容を堪能しているように感じます。
講師選定時にはご紹介いただいた方々の業績に目を通したり、講演のテープ起こしをする際には活字にするために詳細を調べたりと、研修会の前後に予習・復習(?)もしています。
教育研修委員ということで、いろいろな方々に声もかけやすいですし、裏方を担当することで、1回の研修会をまるごと活用させてもらっています。
新人当時はひたすら参加する側でしたが、それ以降は経験を伝える(教えるというのはおこがましいので)ことも自身の研鑽になっているようです。

(Y.Y)