心打つ言葉との出会い

久しぶりの登場、KSです。
今日は、図書室の話とは少々離れ、観光協会のツアーで観光地めぐりをしたときの出来事をお話したいと思います。


そのときガイドをしてくださったのは、ひとりでガイドするのは初体験という方でした。
知識のないままに参加した私には、とてもわかりやすい説明で、驚きの数々、大変勉強になりました。
ツアーに参加する人の中には、詳しい人も居るものでしてガイド中に「それは○○じゃなくて、△△だよ」との言葉が飛びました。


みなさんは、このような言葉を耳にしたら、どんな反応を示すでしょうか?
心の狭い私は、ムッとしてしまうかも知れませんし、言い訳をしてしまうかも知れません。

そのときボランティアガイドさんから出た言葉に、私は恥ずかしくなりました。


「ありがとうございます。勉強になります。」

その道中そのボランティアガイドさんが「このようにガイドをすると、参加者から新しいこと教えていただけるのが楽しみです。日々勉強です。」とおっしゃっていました。




図書室の仕事に置き換えてみますと、利用者より「文献の検索の仕方を教えて欲しい」と声がかかることがあります。
講師として発表をする立場になることもあります。
執筆をすることもあります。
そんなとき、受け手より様々な意見が聞こえてきます。
それを良い点・悪い点も含めて「ありがとうございます。勉強になります。」
素直に受け止め、そういえる人にならなければ、この出会いはそのことに気が付かせてくれました。


そして
「日々勉強。」


新任担当者時代は「もっともっと勉強しなければ」と常に向上心を持っていたように思います。

しかし、だんだんと慣れてくると、日常業務に追われ、「時間の余裕もないし、勉強をしなくても、なんとなくは分かっているから、いいか」と思ってしまいがちになります。
私たちの扱う医学・医療情報というのは日々進化していますので、特に「日々勉強」が必要なのにもかかわらず。
このままではいけない!そう思い、久し振りに(と言っている時点でかなり問題児ですが)『病院図書室デスクマニュアル』を手にとり、第5章の「担当者のスキルアップ」を開いたのでした。


「ありがとうございます。勉強になります。」「日々勉強。」この言葉を忘れずに、これからも図書室業務と向き合っていきたいな、そう思います。



最後に、新任担当者研修に参加される皆さんへ


申込書に書かれた言葉から、新任担当者研修会に参加したい・勉強したいという熱意伝わってきました。
経験を重ねたとしても、今抱いているこの情熱を忘れずにいていただけたら、よりステキな図書室となっていくと思います!

(KS)


平成21年度図書館振興財団図書館員専門職育成活動助成事業

病院図書室新任担当者研修会

日 時:2009年11月6日(金)-7日(土)

会 場:東京ビッグサイト(605会議室)

募集定員に達しましたので受付を終了させていただきました