病院図書室の実習

当院には例年この時期に、診療情報管理士をめざす専門学校の学生さんが実習に来ています。
約2週間の実習期間に、半日から1日図書室業務も体験してもらいます。
資料の受入や文献検索などの説明後、実際に作業をします。
今どきの学生さんは、パソコンを使った作業でも指示をすればほぼ問題なくこなしていきます。
実習終了後、実習内容、習得できたこと、注意されたこと、感想・反省などをまとめた日誌が提出され、それに対してコメントをつけて返却します。
感想の内容としては、一様に「病院図書室の存在にビックリ!」「想像もしていなかった!」と、期待通りの反応です。
それでも、実習を通して病院図書室の存在意義を感じてもらっているようで、ひと安心といったところです。


彼らは図書室業務を専門としないながら、1日でも現場で実習する機会があり、病院図書室の存在を知ることとなります。
それでは将来この現場で業務に就く可能性がある司書をめざす学生に、病院図書室業務を経験する機会があるのでしょうか?
また、司書課程でNLMCを使った分類や英語の専門雑誌を受入れる実習、PubMedを使った文献検索の演習などはどの程度行われているのでしょうか?


自身の学生生活を振り返ると、あまりに過去のことで具体的な授業内容は思い出せません。
記憶に残っているのは、JICST(現JST)に見学に行き、ここで初めて文献検索を行ったことです。
といっても、担当者から「何でもいいですから検索してください」といわれましたが、初めて目にする端末機を前に、誰も何もできなかったように思います。
今どきの学生さんは、こんなことはないですよね。


文献検索といえば、11月の研修会の文献検索演習では、講師の佐藤淑子先生(東京女子医科大学図書館次長)から検索のテーマをいくつかご提案いただいています。
また、受講者の後ろにはスタッフ数名が待機し、フォローしていく予定です。
分からないときは、遠慮なく講師・スタッフへ質問してください。
さらに実りのある実習となるはずです。



(ダブルY)

平成21年度図書館振興財団図書館員専門職育成活動助成事業

病院図書室新任担当者研修会

日 時:2009年11月6日(金)-7日(土)

会 場:東京ビッグサイト(605会議室)

募集定員に達しましたので受付を終了させていただきました